自分が嫌いで、ありのままの自分を受け入れられない時の考え方

HSPのこと

私は自分が好きではありません。

現在は安定しているし、自分なりの方法を身に付けたので「嫌い」まではいかないんですが、まだまだ「好き」とまでは言えません。

 

でも過去、上の子が幼稚園だった頃は自分のことがそれはもう嫌いでした。

どうして周りと上手くやっていけないのか。みんなちゃんとできているのに私だけが。

どうすればいいのかわからなくて、ネットで検索しまくって、結果ネガティブな意見に振り回されて、何の解決策も見出せずまた一日が終わる…という日々。

マイナス思考な自分が嫌いで、周りの人たちが羨ましくて。

 

人付き合いが苦手なHSPの人が陥りがちな思考なのか、それとも私だけなのか。

ともあれ、たくさん検索したことで、世の中には自分のことが嫌いな人がたくさんいる。それだけはわかりました。

 

自分を嫌いな人はどうすればいいの?

ネットに溢れる「自分が嫌い」の文字。

自分が嫌いなら好きになれるように努力すればいい、という安易なアドバイス。

それができればこんなに悩みません。

嫌いなのに、こんな自分から抜け出せない。だから日々苦しんでいるのに。

 

そしてもう一つの大多数が提唱するアドバイス。

無理しなくていい。ありのままの自分を受け入れなさい。

 

わかります。言ってる意味は。

そのままの自分でいい。無理するからしんどくなる。

もっと自分に優しく接すれば良い。

自分を偽る必要は無い。あなたはこの世界に1人しかいない大切な存在。

ありのままの自分でいれば、わかってくれる人は必ず現れる。

 

…所詮、綺麗事だよね。と思ってました。

だって、結局このままの自分でいれば何にも変わらない。

今の自分が嫌いなのに、自分を受け入れたり自分に優しくするって、甘やかすことと同じじゃない?

じゃあ結局私は、この底辺にいる自分から離れられないってこと?

ダメな自分を受け入れるってことは、これからもダメでい続けるってこと?

そもそも、こんな自分を何とかしたい!と思ってネット検索しているのに、そんな自分を受け入れろだなんて、無理!!

 

変に向上意識があるらしい私には、受け入れられませんでした。

じゃあ前述のアドバイス、好きな自分になれるように努力する、を実行すればいいだけの話なんだけれど。

それもできない。できないんです。

どんなに頑張ろうとしても、委縮してしまう。私なんかが、って思ってしまう。

 

あっちもダメ、こっちもダメ。

私はこの「自分が嫌い」という感情を、どうやって昇華すればいいのか。

私は一体、何がしたくて、どうなりたいのか。

 

本当に自分が嫌いですか?


自分のことがわからなくなって、この本を読みました。

Amazonで高評価の本です。

あなたはなぜ、人づきあいが苦手なのか?なぜ、ささいな出来事にもイライラしてしまうのか?なぜ、生きていることが苦しいと感じるのか?人生に真撃に取り組むがゆえに悩み多きすべての人に捧げる書。

「BOOK」データベースより引用

上手く生きられない人たちの、奥底にある感情を教えてくれる本。

とても参考になったし、ああ、だから私はこんな風に振る舞ってしまうんだなぁと考えさせられる場所がいくつもありました。

 

ただ、どうしてそのような感情になるのか、ということは説明されていても、ではどうすればいいのか、という点については教えてくれない。

そして、ところどころ、なんだか責められているような感覚になるのです。

 

ここがダメ、そこがダメ、だから治しなさい。

そう言われているような。

そしてそのとき「なんだよ、私のこと何も知らないくせに。私には、こういう考え方だからこそ出てくるいいところだってあるのに。」と思っている私がいました。

 

ハッとしました。

私、自分のこと嫌いだと思っていたけれど、嫌いじゃないのかもしれない。

こういう考え方が自分の美点なんだ、と思っている私が、確かにここにいる。

 

例えば、

人の顔色をうかがいすぎるところ→上手く空気を読んで場を和やかに終息させることができる。

たくさんの人がいると上手く話せないところ→話したい人は話せばいいし、私は聞き役に徹しよう。その方が上手くまわる。

などなど。

 

そんな風に、自分の立ち位置に美しさを見出している自分もいた、ということに改めて気付かされたんです。

 

私は、私の在り方に満足していた。

嫌いなんじゃなかった。

 

 

でも、では、そんな中でも常に襲ってくる自分を否定する気持ちとはどう向き合っていけばいいのか。

 

嫌いなんじゃなくて、許せない

私の中にある自分を受け入れられない気持ち、

これは自分自身を根本から否定する「嫌い」という気持ちなのではなく、

その時の自分の行動や考え方を否定する「許せない」という気持ちなんだ、ということがわかってきました。

 

自分のことは嫌いではない。

けれど、あの時のあの自分の振る舞いは好きではない。許せない。

ということです。

 

それまでの私は、後悔するような場面に出会うと

ああ、またやってしまった。

だから私はダメなんだ、と自己嫌悪に陥り

マイナス思考に入り込む。

そんな日常でした。

 

それを、このことに気付いてからは

ああ、またやってしまった。と後悔

でも私はダメじゃない。

あの時の自分はダメだったかもしれないけど、私自身はダメ人間じゃない。

あの時の私を許そう

と思うようにしました。

 

それでも許せないと思ってしまう時は、「自分を許す!」と声に出して何回も言うようにしました。

過去に起こったことはどうしようもない。だから許す!という寛大な気持ちで。

 

恥ずかしかった過去。嫌な思い出。後悔したあの日のこと。

ふと頭をよぎることがよくありますが、そのたびに「許す許す!自分を許す!」と声に出して言っています。

 

声に出すって不思議で、頭の中で思うだけよりもかなり効果があるみたい。

なんだか本当に許せるような気持ちになってくるんです。

 

自分が嫌いなんじゃなくて、その時の自分を許せないだけ。

でも許す。嫌いじゃないから許す。

自分が嫌いだと悩んでいる人。

本当に自分のことが嫌いなんですか?本当に?

よ~く自分を見つめ直してみてください。

 

もし他人に、自分のことをめちゃくちゃにボロクソに言われたとして、それに対する反感や相手に対する憎しみや自分への擁護の気持ちが沸いてきませんか?

もしそうなら、あなたは自分が嫌いではありません。

その気持ちは、その時の自分の「行動」や「考え方」を嫌いと思っているだけで、あなた自身を嫌いと思う気持ちではありません。

だから許して。許してあげてください。

そのとき、そんな行動や考え方しかできなかった自分を。

そして忘れましょう。

 

「ごめんね」「いいよ」仲直り。子供たちにも教える基本のこと。

許せない自分と仲直りしてください

許せなかった自分が、嫌いだと思っていた自分が、きっと笑顔になって元気になります。

 

少しずつ。一歩ずつ。

なりたい自分に近づけますように。

 

では、また次回!

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